加工技術の紹介

鋳物金型の耐久性は、加工仕上がりに大きく左右されます。

表面化している問題はもちろんのこと、潜在的な問題も出荷前に見つけ、解決していきます。

弊社の加工設備は、汎用旋盤が始まり今では最新鋭のマシニングセンタに変遷してきました。加工そのものは、データと加工設備に依存しますが加工方法は経験とノウハウが発揮されます。まさに、将棋の棋譜のようなものだと考えます。
最新鋭のマシニングセンタの性能が十分に活かせる加工方法を、知恵とアイデアで探究し続け金型製作の新たな「棋譜」を見つけていきます。

加工データ作成時に見えていなかった問題点が、加工段階でわかることがあります。その際には加工グループ全体で議論し、時には汎用旋盤など手作業の技能でカバーします。
目指す方向が社内で一致しているからこそ、この団結力が生まれ加工技術の品質向上に繋がっているのだと考えています。

加工にかける技術者の想い

私は、この会社に入社して50年になろうとしています。
鋳物金型業界を昭和時代から平成~令和と、変遷をこの目でみてきました。
鋳物金型の使われ方はもとより、加工方法、加工機械も大きく変わりました。
しかしながら、「ものづくり」の根幹は変わっていないと私は思っています。
「わからないことは素直に人に教えを乞う、または見て学ぶことで、自分を高め続ける。」これに尽きると思います。
70歳を越えようとしている現在でも向上心を忘れず、「ものづくり」を楽しみながら、水谷金型のために力を尽くしていきます。

技術部長 浦上 晴久